カシミヤは軽量性、保湿性、上感を兼ね備えた高級素材です。
ビジネスや特別な時に着ることも多く、ほとんどの方が大事に着ている衣類だと思います。
しかし多くの方が扱いに迷ってしまうことがあるのではないでしょうか?
高かったから大事に着ているけど、汚れは大丈夫かなとか、このコートきれいなのかなとか、見えない汚れも気になってしまいます。
保管方法、手入れの仕方など、特にどんなふうにどのくらい洗った方がいいのかは、いつも着る衣類ではないので、1番悩んでしまうことだとですよね。
私は、生地の高級さが気になってとても自分で洗うことは怖いです。
あまり扱う機会の少ない動物性素材のカシミヤは、洗わなくても洗いすぎても素材を痛めやすくしてしまいます。
カシミヤは自宅で洗うより、クリーニングに出す方がオススメです。
この記事では手洗いよりクリーニングをオススメする理由、クリーニングに出す時期や回数をお伝えしていきます。
クリーニングをオススメする理由
カシミヤコートは丁寧に扱えば10年ほどもつ衣類です。
特徴は、なめらかな肌ざわり、軽量だが抜群の保湿性、柔軟でぬめり感のある独特の手触りを感じられることです。
しかし弱点として、摩擦による毛玉ができたり水に濡れるとシミになりやすいこと、生地が虫に弱いことなどがあり、自己流の手入れ方法だと管理が難しいです。
また洗濯の時に洗濯機の力がかかりすぎると、「フェルト化」という現象が起こり、硬くなり、縮んでしまいます。
フェルト化した繊維の修復は不可能で、その結果滑らかさがなくなってしまいます。
そして干す時にハンガーに吊るすと、重さで水分が下に行き、重みで生地が伸びてしまうのです。
手洗いは、洗う事にも干す事にも慎重さが必要になり、リスクが出てきます。
カシミヤコートの主な汚れの種類ですが、コートの汚れは、ホコリ、排気ガス、跳ねた泥などの、不溶性よごれと人の皮膚の汚れや化粧品の付着などの油性よごれの2種類の汚れが主な原因になります。
この2種類の汚れは自宅の洗濯では落ちにくいです。
手洗いにはリスクがあり、失敗して生地を傷めてしまうこともあることをご理解いただけたのではないかと思いますが、ここまで読んで、
汚れって種類があるんだ、手入れが難しいな…
と感じられて、洗濯や干し方で失敗を避けたい方は、クリーニングに任せた方が気持ちが楽になるような気がします。
クリーニングに出す回数とタイミング
カシミヤコートの適切なクリーニング頻度は、「年2回」です。
1回目は冬のシーズン中に1回、2回目はシーズンのおわり、春の衣替えの時期になります。
シーズン中にカシミヤコートをクリーニング出す理由は、汚れやシワの定着や摩擦によるダメージを取り除くため、2回目のシーズン終わりのクリーニングは、汚れを落とすこと、虫食い、カビなどのリスクを避けるためのクリーニングです。
目的がはっきりすると、クリーニングを出す時期やタイミングなどの予定がたてやすくなりますね。
コートのクリーニングは通常、4日から7日かかると見ておいてください。
1回目のクリーニングのタイミング
まず1回目のクリーニングですが、目安として一番コートを着る頻度が高くなりやすい、1月から2月にかけて私はクリーニングしています。
一番寒い時期なので、外出した時についた座りシワや飲食店などでついた臭いをきれいにしておくと気持ちよく着ていくことができますね。
でも、たくさん汗をかいたときや目立つ汚れがついたときは、すぐクリーニングに出してください。
汚れは対処が早いほど落ちやすいです。
汚れていないようで案外汚れが付着しているので、寿命を長くするためにもシーズンの間にお手入れしておくと長持ちしやすくなりますよ。
2回目のタイミング
シーズン終わりの春のクリーニングは、最も大事です。
長期保管の前にクリーニングをしないと、蓄積された汗や汚れで虫食いやカビ、黄ばみ、変色などのトラブルが発生してしまうからですね。
クリーニングでは、オプションとしてシミ抜き、毛玉取り、汗抜き加工、撥水加工、花粉ガード加工などもあり、必要だと感じたら、付け加えてみてもいいでしょう。
ということもありますので、この時期のクリーニングは必ず行ったほうが良いです。
クリーニングから戻ってきたカシミヤコートは、放置しないでください。
ビニールを外して、プラスチックハンガーでは肩の部分に跡がつくこともあるので、厚みのあるハンガーに掛けることがいいですよ。
クリーニングの後に自宅で保管する際にも気をつけてくださいね。
まとめ
今回の記事では、カシミヤコートはクリーニングに持って行くほうがよい理由とその時期、頻度を紹介しました。
今回の内容は、
- カシミヤコートは自宅で扱うのは難しく、失敗するリスクが高いので、クリーニングの方がオススメ。
- クリーニングの時期は基本年2回、冬のシーズン中とシーズン後の春、コートを長期保管する前。
大切に着ている衣類ほど、扱いに迷うことが多いですよね。
私は衣類のスケジュールを考えて、準備したり保管、購入、クリーニングを考えています。
コートのクリーニングの相場は700円から2400円くらい。
余裕がありましたら、コートの仕上がりに力を入れているお店を探すのもオススメです。
カシミヤコートを永く大切に着ていくことができたら素敵ですね。
