自転車に乗っているときに風邪であおられたコートがタイヤに絡まり、真っ黒になってしまった経験はありませんか?
日常的な移動手段として使われることが多い自転車。
通常の自転車は雨よけがついており、自転車の汚れが衣服につきにくくなっています。
だからこそ、あまり気にしないで乗ってしまう方は多いはず。
わたしも気にせずに自転車に乗っていたある時、思いっきりチェーンに絡まり、真っ黒にしてしまった経験があります。
お気に入りのコートだったこと、巻き込まれたためコートの大部分を汚してしまったこと、目的地へ向かい、急いでいる途中だったこともあり、本当に悲しい気持ちになりました。
でも、クリーニング屋に持っていくことで、元通りきれいにしてもらえたのです!
この記事では、自転車によるコートについた汚れにお困りの方のために、コートの自転車汚れを落とす方法や、コートを汚さないための工夫の方法などを解説していきます。
自転車汚れはなぜ落ちない?汚れの原因を解説
自転車に乗った時に服についてしまう汚れは、自転車をメンテナンスをするときに使う潤滑油や機械油です。
代表的なものには、自転車チェーンの滑りをよくするチェーンオイルなどがあります。
自転車の油は粘度が強いため、タイヤにより舞った砂や土を油がからめとります。
厄介なことに、油は繊維の奥まで入り込む性質も持っており、砂や土も油と一緒に繊維の奥に入り込んでしまうのです。
そして、油は水と混ざりにくい性質を持っているため、手洗いや洗濯機でも普通に洗っても落ちにくいというわけです。
自宅で自転車による汚れって取ることはできるの?
自転車でコートが汚れてしまっても、すぐにクリーニングに持っていけないこともありますよね。
しかし、油汚れは時間が経てば経つほど、繊維の奥まで入り込み取れにくくなってしまいます。
そこで、自宅でもコートについた自転車汚れを取る3つの方法をご紹介します。
①中性洗剤を使用する
中性洗剤は、頑固な汚れは落とせませんが、食器についた油汚れを落とせるように、油汚れを浮かせて落ちやすくする力があります。
準備をするものは中性洗剤、歯ブラシ、当て布です。
歯ブラシを使用することで、繊維の奥に入り込んだ土や砂を掻き出すことができます。
手順は以下の通りです。
- 汚れた部分を濡らして、油を含ませます。
- 裏側に当て布をあて、汚れた部分に中性洗剤をたらします。
- ブラシを使ってたたきながら汚れを落としていきましょう。
②クレンジングオイルを使用する
化粧品には油が含まれており、化粧を落とすために作られたクレンジングオイルは油汚れを落とすのにも向いています。
- 歯ブラシとあて布、クレンジングオイルを用意します。
- 汚れた部分の裏側にタオルを当てて置き、クレンジングオイルをたらします。
- ブラシを使ってたたきながら汚れを落としていきます。
①の方法と一緒に行ってもより落ちやすくなるでしょう。
③油汚れ落とし専用の石鹸を使用する
油汚れ落とし専用の洗剤は弱アルカリ性となっています。
酸性の油汚れと混ざることで中性になり汚れがよく落ちるのです。
ただ1点、色柄物をこの洗剤で洗うことで、色落ちをしてしまう可能性があるため注意が必要です。
蛍光増白剤が含まれている石鹸を使用してしまうと、より色落ちしやすくなるため白い衣服以外を洗う際には注意して石鹸を選択しましょう。
また、油汚れはお湯につけることで落ちやすくなるため、洗う時にはお湯を使用しましょう。
ここまで自宅で衣類の自転車汚れを取る方法を説明してきましたが、汚れ方によっては、自分で完全に落とすのは難しいこともあります。
特にコートは生地が厚かったり、裏地がついていたりすることでよけいに汚れが落ちにくいといえます。
また、汚れが落ちないからって強くこすったりすると、洋服が傷んでしまう原因にもなるのです。
ひどい汚れや、大事にしたい服はできるだけ早くクリーニングに出すのがオススメですよ。
やっぱり頼れるのはクリーニング屋さん!
クリーニングはデリケートな服を出すところというイメージがあると思いますが、実は染み抜きもしてくれます。
実はクリーニングは、油汚れによる染み抜きが得意なのです。
料金はクリーニング屋によって異なり、追加料金が必要なところもあります。
大手クリーニングチェーンでは、通常料金で簡単なものであれば染み抜きが可能です。
しかし、汚れがひどい場合や、店舗によっては追加料金が500円〜数千円かかります。
追加料金を払ってでも綺麗にしたいお気に入りの服や大事な服を汚してしまったときは、クリーニングに出して専門家にお任せすることをオススメします。
汚れた衣類をあきらめる前に、一度クリーニング屋に持ち込んで相談してみてはいかがでしょうか。
コートが巻き込まれないようにするための工夫
最後に、番外編として自転車汚れがコートにつきにくくなる方法をご紹介します。
まず1つ目は、自転車のドレスガードを使う方法です。
ドレスガードは後輪タイヤにつけるもので、ネットで2,000〜4,000円程度で売っています。
つけ方もかなり簡単なため、長いコートやスカートをよく着用する人にはおすすめです。
2つ目はドレスクリップを使う方法です。
長いコートをクリップで止め、自転車に乗っている間だけ短くすることで、汚れることを防止できます。
よく汚れてしまい悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ここまで、コートが自転車で汚れてしまったときの解決方法を説明してきました。
- 自転車の汚れは油汚れのため、通常の洗濯では落ちにくい。
- 自分で落とすときには油を落とす力のあるクレンジングオイルや石鹸をつかうとよい。
- 大事な服が汚れてしまったときや、頑固な汚れはクリーニングを頼ろう。
日常的に使うものだからこそ、心配せずに使いたいですよね。
少しでもこの記事が悩んでいるみなさまの参考になると嬉しいです♪