見る者、触れる者を魅了するエルメスのスカーフ。
エルメスのスカーフはほとんどの商品がシルク(絹)100%でできています。
シルクといえば、艶やかで美しく触り心地も滑らかで素晴らしい素材なのですが、メンテナンスはどうすれば良いのだろうと思う人も少なくないでしょう。

綺麗に使っていきたいけど
自宅でメンテナンスできないかな…?
そんなあなたに!
この記事では、シルクの特徴とともに、自宅でできるエルメスのスカーフの手洗い方法をご紹介します♪
シルク(絹)の特徴をおさえよう


普段着る服って、ポリエステルやアクリルなどの合成繊維が使われていることが多いです。
天然繊維では、綿やリネン(麻)は比較的なじみ深い素材ですが、シルクはあまりなじみがない人も多いと思います。
シルクって何でできているのか?
答えは、蚕が分泌する糸です。
その塊が「繭」ですね。
主にタンパク質で構成されています。
エルメスのスカーフを洗うことに重きをおいて、シルクの特徴を見ていきましょう♪
- 長時間であったり、頻繁に水にさらすと繊維が痛みやすい
- 優れた強度を持つが、摩擦には比較的弱い
- 高温に弱い



美しく肌触りもよい素材である一方で
とってもデリケートなんです!
なんだか髪の毛に似ていますね。
手洗いに適した汚れか確認しよう





シルクがデリケートな素材と分かったところで
チャチャっと洗うか♪



ちょっと待ってください!
なにも考えずに洗っちゃうと
取り返しがつかなくなりますよ!!



せっかく洗ったのに汚れは落ちないし、傷むし…。
やっとの思いで手に入れたエルメスのスカーフがボロボロに…。
といった事態にならないように、本当に手洗いで良い汚れなのか確認しましょう。
手洗いするのに適しているのは水溶性の汚れです。
水溶性の汚れとは、水に溶けやすい成分を含む汚れのこと。
- 汗
- コーヒー、ジュース、ワインなどの飲料
- 血液
などが該当します。
逆に油汚れの場合はドライクリーニングの方が適しているので、クリーニング業者にお任せしましょう!
油汚れは、
- 食用の油
- ファンデーションやリップクリームなど油分を含む化粧品
- 機械油やエンジンオイル
などが該当します。
この中では、ファンデーションなどの化粧品の汚れが多そうですね。
シルクのスカーフを手洗いする





いよいよ洗い方のご紹介です!
①準備するもの
- 洗剤(1~2mL、数滴で良い)
- 20~30℃程度のぬるま湯(1Lくらい)
- 洗面器などの容器(洗面シンクも可)
- 清潔なタオル3枚程度(スカーフと同等以上のサイズが良い)
洗剤はスーパーやドラッグストアで販売されているもので良いのですが、「用途」の欄に「絹」や「シルク」が含まれている商品を選びましょう。
「おしゃれ着用洗剤」には、シルクの洗濯が可能な洗剤があるので、そういった商品を選びましょう!
②洗浄液を作る
洗剤をぬるま湯で溶き、薄めます。
濃さが均等になるようにするのがポイントです♪
血液汚れの場合は、水を使用してください。
③スカーフを浸す
スカーフの端など目立たない部分で色落ちしないか試してからにしましょう。
スカーフから色が流れ出ていないか確認したら、全体を浸します。
飲み物をこぼした場合などのピンポイントで汚れを落としたい場合は、洗いたい部分だけ浸しましょう。
④スカーフを押し洗いする
シルクは摩擦に弱いので、生地同士がこすれないように優しく押し洗いします。
⑤すすぐ
洗うとき同様、摩擦が生じないように注意しながらすすぎます。
⑥水気を切る
シルクは長時間の水気が大敵!
できるだけ早く乾燥させることが大切!
すすぎまでと同様、押し洗いの動きで水気を切ります。
ここでも生地がこすれるのを最小限にしましょう!
軽く水気が切れたら、清潔なタオルの上に平らに広げます。
もう1枚のタオルで上から押さえます。



洗った髪をタオルドライするときのように優しく、ですね。
⑦乾燥させる
タオルドライが終わったら、清潔で乾いたタオルの上に移します。
乾燥させる環境としては、日光が当たらず、風通しが良い場所が適しています。
できるだけ形を整えておきましょう!
乾燥機は高温になります。
自然乾燥させましょう。



スカーフを洗浄液に浸すところから乾燥までをできるだけ短時間で済ませましょう!
⑧アイロンをかける
前の段階でスカーフの形が整っていれば、必要ないのですが、しわが気になる場合はアイロンをかけてみましょう。
アイロンがけの時に気をつけることがいくつかあります。
- アイロンのプレートが清潔か確認する
- アイロンは1番低温設定に!
- あて布をする
- あて布は必ず清潔で乾いたものを使用する
アイロンの温度が心配な場合は、他の衣類にアイロンをかけ、スイッチを切ってから余熱でしわをとるのが良いでしょう。
スチーマーでも良いですが、スチームがかかりすぎないように調節しましょう!



スチーマーを使用する場合はできるだけ早く
乾燥させることが重要ですね♪
⑨保管する
綺麗になったスカーフを保管しましょう。
保管に適した環境を整えるために、いくつかポイントを挙げます。
- 乾燥した涼しい場所で保管
- 平置きもしくは、ハンガーにかけ、しわにならないように注意
- 防虫剤を置く(ラベンダーやミントなど天然の防虫剤がおすすめ)
高温多湿な場所はシルク自体の傷みにつながることはもちろんのこと、虫が発生しやすくなるので避けたいところ。
せっかく綺麗に仕上がったスカーフをしわにならない工夫が必要です。
まとめ


お気に入りのエルメスのスカーフに飲み物をこぼしてしまった、首元に巻いていたから汗が気になる…。
急を要する時も、定期的にメンテナンスしたい時も、シルク素材の特徴と扱い方を確認してみてください♪
- シルクは水や摩擦、高温に弱いデリケートな素材
- 水溶性の汚れが手洗いには向いている
- シルクに対応した洗剤を使用する
手洗いする場合、なかなか手間はかかりますが、その分愛着が湧くはず。
いきなり手洗いするのが怖い人は、1度クリーニング店に相談してからでも良いでしょう。
せっかく買ったエルメスのスカーフを長く使えるように、メンテナンスしてくださいね♪


