スーツのシミは時間がたった場合でもクリーニングで落とせる?

こんなところにシミがある!
先週の飲み会でついたのかな?

こんな経験はありませんか?

日々の生活の中で、汚れはつきものですよね。

身に覚えのないシミは特に、何も悪いことしてないのにー、とやり場のない怒りがこみ上げてくるものです。

冷静を取り戻したあなたは今、こう思っているのではないでしょうか。

このシミ、今からでも落ちるのかな?

結論から言うと、「1週間」であれば落とせる可能性があります。

そのシミが落ちるかどうかは、「何日たったか」が大きなポイントなのです。

早く対処をすれば、それだけにっくきシミをキレイに落とせる確率が上がります。

こうしている今もシミはどんどん成長し、落としづらい形に。。

今ならまだ間に合うかもしれませんよ!

この記事を最後まで読めば、なぜ「1週間」なのか、これから何をしなければいけないのかが分かるようになります。


目次

時間がたったシミはクリーニング店に相談しよう

面倒だし、洗面所でジャブジャブ水洗いしちゃいたい!

その気持ち、よく分かります!!

でもあえて言います。

時間がたってしまったシミこそ、まずお近くのクリーニング店に相談するのが懸命です。

自分でなんとかしようとすると、かえって事態を悪化させる可能性があります。

シミ汚れと一言にいっても、様々な種類がありますよね。

汚れの性質にあった対処をしないと、逆効果になってしまうこともあります。

さらに、シミは時間とともに酸化し、より頑固に。

クリーニング店には、こうした汚れに対する深い知識があります。

汚れの経過時間、汚れの種類、生地の種類などを総合的に判断し、最も適した方法で汚れに立ち向かってくれる、あなたの強い味方になってくれるはずです。

いつ、ついたかわからない汚れこそ、まずはクリーニング店に持ち込んで相談してみることをオススメします。

専門的な立場から的確なアドバイスをしてくれるでしょう。

次の章では、なぜ時間がたったシミの目安は「1週間」なの?、について解説していきます。


時間がたったシミは1週間が目安

一般的にスーツについてしまった汚れは、時間がたてばたつほど落ちにくくなります。

なぜかと言うと、理由は2つ。

「浸透」と「変質」です。

  • 汚れは時間とともにゆっくりと生地の繊維に「浸透」し、最終的には生地そのものを破壊していくから
  • 汚れは時間とともに「変質」し、頑固なシミとなり、生地に定着していくから

汚れは早く対処した方がよさそうだけど、まあ最悪クリーニングに出せば落ちるでしょ!

そう思っているあなた、事態は刻一刻と変わっているのです!

時間とともに一体何が起きているのか、見ていきましょう。

シミがついた直後

汚れが生地の表面に乗っている状態です。

酸化もしていないため、シミの種類に応じた正しい方法で、クリーニングをすれば比較的簡単に落とすことができます。

シミがついて1週間後

汚れが生地の繊維の中に入り込んだ状態です。

酸化が進み、繊維にも邪魔をされ、落としにくくなっていますが、生地はまだ傷んでいないので、シミの種類に応じた正しい方法でクリーニングをすれば落ちる可能性は高いです。

早めにクリーニング店に相談しましょう。

シミがついて1ヶ月後

汚れが生地の繊維の奥深くまで浸透し、生地が傷んでいる状態です。

ここまで進行したシミは通常のクリーニングでは落とすのが難しく、特殊な技術、溶剤を必要とします。

生地自体が傷んでいるため、たとえ、シミを落とせても、元の状態に戻すのは困難なほど重症です。

どこまで修復が可能か、早めにクリーニング店に相談しましょう。

※シミの種類や程度にもよるため、あくまで目安になります。

さらにシミは、「熱」にも注意する必要があります。

熱といえば。

そう、アイロン掛けです。

シミが残った状態でアイロンがけをしてしまうと、頑固で落ちにくい汚れへと変化してしまうものがあります。

代表的なものが「タンパク質」成分を含む血液や「糖分」を含むジュース類など。

  • 「タンパク質」成分を含む血液は、熱を加えると固まるという性質をもっている
  • 「糖分」を含むジュースも熱を加えるとキャラメル化し、固まるという性質をもっている

どちらも、頑固なシミとなり、落とすことが難しくなります。

時間がたてばたつほど、熱にさらされるリスクも増えます。

このように、やっぱり「シミがついたらできるだけ早く対処する」ことが重要なんですね。

さて次の章では、クリーニング店に相談をする時に役に立つ、シミの種類について解説していきます。


シミの種類は3つ

シミ汚れの種類は大きく分けて3つ。

「水溶性の汚れ」、「油性の汚れ」、「不溶性の汚れ」です。

水溶性の汚れ

水に溶けるが油(溶剤)には溶けない性質を持った汚れです。

代表的なもの
  • ジュース
  • コーヒー
  • 調味料
  • お酒
  • 血液

油性の汚れ

油(溶剤)には溶けるが水には溶けない性質を持った汚れです。

代表的なもの
  • 食用油
  • 口紅
  • ボールペン
  • 皮脂

不溶性の汚れ

水にも油(溶剤)にも溶けない異物です。

代表的なもの
  • すす
  • 顔料

汚れといっても種類はさまざま。

スーツにつくシミ汚れは1種類とは限らず、複合的なケースもあるでしょう。

例えば、カレーのシミは油分も多く含んでいるため、「水溶性の汚れ」+「油性の汚れ」。

人間の汗と皮脂、さらには排ガスなども付着すれば「水溶性の汚れ」+「油性の汚れ」+「不溶性の汚れ」といえるでしょう。

シミをキレイに取り除くためには、汚れの特性にあったクリーニング方法、処理剤を選ぶ必要があり、専門知識が必要となります。

クリーニング店はこうした知識を持っているため、汚れの種類に応じた最適なクリーニング方法を提案してくれるでしょう。

次に、クリーニング店に相談をする時に役に立つ、クリーニングの種類について解説していきます。


スーツクリーニングの種類は2つ

スーツクリーニングの種類は大きく分けて2つ。

「ドライクリーニング」と「ウェットクリーニング」です。

ドライクリーニング

ドライクリーニングとは、水の代わりに油(溶剤)を用いて、主に油性の汚れを落とすことを目的としたクリーニング方法です。

メリット
  • 油性の汚れが落ちる
  • 型くずれしにくい
  • 色落ちしにくい
  • 安価
デメリット
  • 水溶性の汚れが落ちない
  • 洗浄力が弱い

ウェットクリーニング

ドライクリーニングをした後に、水を用いて、油性・水溶性の汚れを落とすことを目的としたクリーニング方法です。

メリット
  • 油性・水溶性の汚れが落ちる
デメリット
  • 生地にダメージを与える、高価

↓↓実際のクリーニングの様子が見てみたい方は、こちらをチェック!↓↓

どうしてもクリーニングでシミが落ちない場合や、クリーニング店に断られてしまった場合は、シミ抜き専門店を検討してみるのがオススメです。

どのクリーニング方法がよいかは、シミの大きさ、シミの種類、生地の種類、用途に応じてクリーニング店と相談して決めましょう。

まとめ

最後にまとめです。

今回の記事のポイントは以下の通り。

  • 時間がたったシミこそ、クリーニング店に相談しよう
  • 時間がたったシミは1週間が目安
  • スーツクリーニングの種類は2つ
  • シミの種類は3つ

「時間」を意識して、手遅れになる前に対処する。

このことを知っておけば、あなたのスーツは何度でも輝きを取り戻せるはずです!

困ったときは、まずはお近くのクリーニング店に相談してみましょう。

くりきん
世のクリーニングの悩みを解決するプロ
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