ビジネスマンにとって欠かせないアイテムであるスーツ。
毎日着るモノなだけに、いろいろな汚れがついてしまうことがありますよね?
その中でも、一番やっかいなのがペンキの汚れではないでしょうか。
外出中にたまたま腰をおろした公園のベンチや改装中の建物など、気づかないまま塗りたてのペンキで汚れてしまう場面は意外と多いもの。
以前私は、スーツの袖に10円サイズのペンキがついてしまったことがあります。
これだけでも失敗なのですが、さらにまずかったのは、そのスーツをクリーニングに出すのを1カ月後も先延ばしにしていたこと。
結局、クリーニングから戻ってきたあともペンキの汚れは落ちず…。
シミがくっきりと目立つスーツに再会したときには、値段が張るジャケットが使い物にならなくなった失望感でいっぱいでした。。。
今回は、スーツをペンキで汚してしまって困っている方に向けて、「やってはいけないこと」や、クリーニングでペンキのシミがとれるか、などについて説明します。
私の過去の誤ちがあなたの参考になればうれしいです!
スーツについたペンキ汚れに「やってはいけないこと」
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スーツにペンキのシミがついてしまった場合、パニックになってしまうかもしれません。
でも、ペンキの汚れはしつこいですし、スーツそのものが繊細な生地でできているため、「やってはいけないこと」がいくつかあります。
よくある失敗例を見ていきましょう。
自宅の洗濯機で洗う
真っ先に思いつくのがこの方法ではないでしょうか?
しかし、基本的にこれはおすすめできません。
ペンキが油性の場合、汚れは落ちないからです。
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水性性のペンキなら汚れ取れるよね?
と思う方もいるのではないでしょうか?
ウールやカシミアなど一般的にスーツに使われている素材は水洗いに弱いです。
そんなスーツを洗濯機にかけるとどうなるか?
スーツが縮んでしまったり、色落ちしてしまったりする恐れがあるのです。
以前、面倒くさがりの私もスーツを洗濯機に投入していたことがあります。
数回洗濯しているうちに、スーツの糸がほつれてしまいました。
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やっぱクリーニングに出すべきだったな〜
なんて後悔しても遅いんですよね。。。
ですから、スーツの洗濯はやめましょう。
ただ、洗濯が可能な「ウォッシャブルスーツ」の場合は例外です。
水洗いに強い素材でできているので、軽い汚れであれば自宅での洗濯も問題ありません。
ウォッシャブルスーツを自宅で洗濯する場合、「家庭での洗濯禁止」マークがないか服のタグの表示を事前に確認しましょう。
2.除光液を使って汚れを落とす
インターネットでよく紹介されているのが「除光液」を使う方法です。
ちなみに、除光液はマニキュアを落とす溶剤。
ネイルをされる方には身近なアイテムですね。
しかし、スーツについては除光液もNGです。
というのも、汚れを拭き取るときにスーツを擦ると生地が傷ついてしまうからです。
さらに、絶対に除光液を使ってはいけないのは、スーツに「アセテート」という素材が使われている場合。
除光液に含まれている「アセトン」という成分には、このアセテートを溶かす性質があります。
ですから、間違ってもアセテートの素材には除光液を使わないでください。
服がボロボロになり、取り返しのつかないことになってしまいます。
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やるんじゃなかった。。。
なんてことにも。
では、ペンキの汚れはどうやって取るのがいいのでしょうか?
やっぱり、ここはプロのクリーニング業者の手に任せるのがベストですよね。
スーツについたペンキはクリーニングで落とせる?料金は?
スーツに付着したペンキの汚れは基本的にはクリーニングで取れます。
しかし、条件によっては汚れが落とせなかったり、スーツを傷つけたりすることがあります。
なるべくクリーニング店に相談して、具体的なアドバイスをもらってください。
特に、要注意なのがこんな場合です。
ペンキのシミが繊維の奥に入り込んでしまっている場合
スーツの生地が動物性のウールなどで、毛の中にシミが入り込むと、汚れが落ちにくくなります。
ボタンに生地を縫い合わせている箇所にペンキがついている場合
スーツの中でも、ボタンに生地をつけている箇所や、生地同士が貼り付けてある箇所には「接着芯」という素材をつなぎ合わせる布が貼ってあります。
この接着面にペンキの汚れがついてしまうと、それぞれのパーツを分解するわけにもいかないため、シミを落とすのが難しいです。
ペンキのついたスーツを長い間放置させてクリーニングに出す場合
記事の冒頭で私のエピソードを紹介した通り、ペンキがついたショックから、自宅のクローゼットに長い間放置しておきたくなるかもしれません。
現実逃避したくなる気持ちはとても分かりますが…。
ところが、長期間スーツを放置すると、ペンキの着色剤が生地の繊維と結合するため、汚れが落ちなくなってしまいます。
こうなってしまうと、汚れを落とすのは至難の業です。
たとえば、白いペンキがダークスーツにこびりつくと、かなり悪目立ちしてしまいます。
もちろんそんなスーツは恥ずかしいですし、そのまま着続けるのもわけにもいかないですよね?
スーツにシミがついたら、すぐにお店に持っていきましょう。
ちなみに、ペンキの汚れは頑固なため、ほとんどの場合有料の「シミ抜き」のオプションがかかります。
参考までに、ある大手の業者の料金は500円玉サイズの大きさで1箇所につき600円、仕上がりまでの期間は最短で2週間です。
(※上記料金は税込み。2024年3月12日時点)。
もちろん、店によって料金は違うので確認しましょう。
スーツについたペンキをクリーニングで落とすときに気をつけたいこと
ペンキのシミはクリーニングで落とせるものも多いですが、クリーニングに出すときは次の点に注意しましょう。
油性・水性のどちらのペンキで汚れたのかを把握しておく
成分が分かればベストですが、少なくとも油性と水性のどちらのペンキに触れたのかを見ておきましょう。
種類によってシミ抜きの方法が変わる店もあるので、うまく汚れが落とせず、予想以上に仕上がりに時間がかかることがあります。
また、場合によっては余分なシミ抜き作業が発生し、クリーニング料金が当初の価格より上乗せされてしまう場合も。
ただでさえオプション料金がかかるのに、それ以上にお金をとられてしまうのは非常にもったいないですよね。
多少面倒でも、どんなペンキの汚れなのかはちゃんと見ておきましょう。
ペンキが乾いてからクリーニング店に持っていく
ペンキが十分に乾かないまま店に持っていくと、他のクリーニング品に汚れが移ってしまいます。
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ドライヤーで乾燥すればいいじゃん!
なんて安易に考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、ドライヤーの熱がスーツのダメージになってしまうのでNG。
高価なスーツが傷んでしまうと、元も子もありませんよね。
ですから、なるべくドライヤーは使わないようにしましょう。
そんな時には、乾いた雑巾やタオルで汚れた箇所を軽く拭き取るのがオススメです。
まとめ
今回の記事をまとめるとこんな感じです。
- スーツにペンキの汚れがついた場合自宅の洗濯機を使わないこと
- シミを取るのが難しい場合もあるので、事前にクリーニング店に相談すること
- クリーニングに出す際は、ペンキの種類を確認し汚れが乾いてから店に持っていくこと
毎日着るスーツは大事に着続けたいもの。
それが思いもしないペンキの汚れから使い物になってしまうのはとてもツライですよね。
そんな時は、この記事で読んだ内容を思い出して、予期せぬペンキの汚れからあなたのスーツを守りましょう!