営業マンにとって見た目の印象はとても大事ですよね。
高いスーツを買ったり、毎日髪をワックスで整えたり、汚れを見つけたら革靴をブラッシングしたり。
自分の成績につなげるために、そんな日々の見えない努力が欠かせないと思います。
でも、意外と気を使えていないのがスーツの「臭い」ではないでしょうか?
満員電車や喫煙所、焼肉屋…
私たちは日常いろんな場面で臭いがつく危険に囲まれて生活しています。
一度ついてしまった臭いはなかなか自分では気づかないもの。
初めて会った人に「この人臭うな…」と思われてしまえば、どれだけ努力したところであなたの話は相手の頭の中に入っては入ってきませんよね。
外見の努力も水の泡、という恐ろしい事態にハマってしまいます。
かといって、毎回スーツをクリーニングで消臭するのもお金がかかる。
この記事では、そんなあなたの悩みを解消すべく、クリーニング以外でスーツを消臭する方法について紹介します。
スーツはクリーニングでしか消臭できない!?
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一度クリーニングに出せば、どんな汚れや臭いでも落とせるイメージがありますよね?
しかし、残念ながらそれは少し間違っています。
汗やタバコ、食べ物…そもそも、臭いの元には色々な種類がありますが、その元は「油溶性の汚れ」と「水溶性の汚れ」に分かれます。
このうち、一般的にスーツに対して使用されるドライクリーニングは石油系溶剤を使っているので、「油溶性の汚れ」に効果を発揮します。
たとえば、油や化粧品、油性ペンの汚れなどです。
一方、汗やタバコなどの臭いの元は、水洗いで落ちる「水溶性の汚れ」です。
しかし、多くのスーツは生地が繊細で水に弱いことから、ドライクリーニングでは水洗いはできません。
通常のクリーニングで汗の汚れが落ちない、なんて意外な事実ですよね!
ただし、水溶性の汚れでも、「汗抜き加工」や「ウェットクリーニング」といった特殊なクリーニング方法を使えばある程度落とすことができます。
でも、これらはオプション料金がかかりますし、いちいち汗をかくたびにクリーニングに出すと毎月数万円という出費になってしまう。
これではもったいないですよね…。
でも、安心してください。
実はクリーニング以外にもスーツを消臭する方法があるんです!
スーツをクリーニング以外で消臭する方法
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自宅で汗やタバコの臭いの元となる水溶性の汚れを落とすには、「スーツにスチームアイロンをあてて一晩日陰で干す」のが有効です。
なぜスチームアイロンがいいのでしょうか?
それは、スチームアイロンから出る高温の蒸気で汗などの臭いの元を含ませることで、干すときに蒸気の水分と一緒に蒸発させることができるからです。
特に汗がたまりやすい脇の下の部分はスーツを裏返して、蒸気をしっかりとあてましょう。
ここで注意点が2つありますので、ご紹介しますね。
スーツの裏についているタグをみて素材を確認する
スチームアイロンの蒸気は高温なので、スーツの素材によって耐えられる温度が違います。
下記で、素材別のアイロンの適切温度を紹介します。
複数の素材が使われている時は、一番低い温度に設定してください。
- ナイロン・ポリエステル:110~130℃
- ウール:140~160℃
- 綿・麻:180~200℃
これを守らないと、スーツに色褪せなどのダメージが加わってしまいます。
色褪せはさすがにみっともない…。
せっかく臭いが消えたのに、これでは元も子もないですね。
こんなことで高価なスーツを失うことがないよう、温度には気をつけましょう。
スーツは日当たりが悪く、通気性の良い場所で干す
日当たりがいいところで干すと、日光に晒されたスーツが変色する場合があります。
また、湿気の多い場所ではスーツがうまく乾かず、菌が発生する危険も!
クローゼットに除湿剤を使い、他の服とは少なくとも数センチは間隔を空けるとベターです。
発生した菌が増えると臭いやカビの元になってしまうので注意。
黒いスーツにロゴマークのようにカビが居座っていると、さすがに目立ちしますよね。
恥ずかしい思いをしないためにも、この点はちゃんと守りましょう。
もちろん、「家にスチームアイロンなんてないよ!」という方もいますよね。
スチームアイロンの代わりに、普通のアイロンのスチーム機能を使ってもいいですし、お風呂に入ったあと湯船にお湯を溜めておいたところにスーツを干しておくという方法もあります。
これならどのご家庭でもできますよね⁉
クリーニングで消臭しなくても…日常でできるスーツの臭い予防法
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スーツについた臭いは、繊維の奥までこびりついてしまうと、なかなか取るのが大変。
場合によっては、クリーニングで高い料金を払っても、何度スチームアイロンを使っても臭いが取れない恐れがあります。
どれだけカッコいいスーツでも臭いが取れなくなってしまったら使い物にならないですよね。
特に思い入れがある服がダメになった時のがっかり感といったら…。
そのためには、日ごろからのスーツをケアすると安心!
毎日スーツを着たあとは、次のお手入れをやってみましょう。
ブラッシングする
ブラシで生地の表面に着いたホコリや食べカスなどの汚れを取り除きます。
最初は下から上にブラシをかけて繊維の小さい毛に付着したゴミを取り、次に上から下に方向を変えてブラッシングして毛の流れを整える感じです。
服についた汗を拭く
お湯か水に浸したタオルを固く絞り、そのタオルで腋の下などの部分をポンポンと軽く叩いて汗を取ります。
これをしないと、汗の成分がスーツについた皮脂と混ざってしまい、臭いが出てしまうので要注意。
風通しの良い場所で数日休ませる
ジメジメした場所に置いておくと、繊維についた水分が取れずカビが繁殖してしまいます。
また、毎日同じスーツを着続けると、服の中に汗や湿気がたまってしまうことに…。
ただでさえ仕事が忙しいのに、毎日こんなことできないよ!
そう思う方もいますよね。
でも、たとえ数日おきでも、あまり時間をかけなくてもいいので、手入れはやりましょう。
やるのと、やらないのとではかなり違います。
特に汗をかく時期に差が出てきます。
あなたはスーツが臭う人、それとも清潔な人のどちらになっているでしょうか?
あなたはさわやかな人だ、という印象を他人に持ってもらえると、仕事もスムーズに進みますよね。
その時のためにスーツのお手入れは習慣化させましょう。
まとめ
この記事では、こんなことを紹介しました。
- スーツにつく臭いは色々あるが、汗の臭いなどをクリーニングで消臭しようとすると料金が高い
- 汗の臭いはスチームアイロンを使えば自宅で落とせる
- 日ごろからお手入れをすれば、臭いはある程度防げる
これ以外にも、普段からなるべくスーツを臭いの元から遠ざけるようにすればさらに安心ですね。
例えば、電車など汗をかく場面ではあらかじめジャケットを脱いでおくようにしたり、焼肉屋などではジャケットを裏返して煙を吸わせないようにしたり、といった感じ。
臭いは自分では気づかないもの。
でも、電車などの密閉空間では他人の臭いは気になってしまいますよね。
アナタの見えないところで他の人たちが集まって、臭いの文句を言い合っていたらすごくショックですよね。
私だったらツラくて、人前に顔を出せなくなってしまいます…。
ですから、スーツの臭いには敏感になりすぎるくらいがちょうどいい!
これから暑くなる季節に、あなたが毎日を快適に過ごせるように祈っています。