寒い冬も終わりが近づいていますね。
これから春に向けて気温が少しずつ上がってくると、ワキガに苦しむ人間にとって恐ろしい季節が…。
そう、汗をかく頻度が増えてきますよね。
実は私もワキガの経験者で、消臭スプレーでは歯が絶たないほど。
そんなワキガに翻弄されるサラリーマンの悩みの一つが、「スーツについた臭いをどうやって取るか」ではないでしょうか?
クールビズ期間が始まるまではスーツを脱げないですよね!
こんな時、やっぱり頼りになるのはクリーニング。
でも、悲しいことに、クリーニングに出したのに臭いが取れないという場合もあります。
そこで、この記事はクリーニングに出すときの注意点や、クリーニング以外でワキガの臭いや汚れを落とす方法をお伝えします。
この記事を読んでいるあなたも、自分の臭いに敏感だと思います。
電車や会社の中など、周りの人々が臭いを感じていないかすごく気になって仕方がないですよね。
そんなあなたはこの内容をぜひ参考にしてください。
周囲の反応を気にせずに仕事に集中できるようになるはずです!
スーツのワキガの臭いの原因は?クリーニングで取れないことがある!?
そもそも、ワキガの臭いの原因は何でしょうか?
汗が出る場所は、人の身体にある「汗腺」という組織。
この汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。
ワキガの人は、症状がない人に比べてこのアポクリン汗腺が多いのが特徴なんです。
アポクリン汗腺…普段耳にしない名前ですね!
ここから出る汗が、スーツなどについた皮脂と混ざったものを、細菌がエサとして食べて分解することで、臭いのもとが生まれます。
そして、ワキガに悩む人にとって臭いと同じくらいやっかいなのが、シャツなどにつく「黄ばみ」ですよね!
この黄ばみもアポクリン汗腺が原因。
この汗腺に含まれている色素と、他の汗が混ざることで黄ばみができてしまうのです。
ちなみに、「剪除法」という手術では、腋の下にある皮膚を切開してこの汗腺を直接取り除きます。
なんで私だけ?って思うとムカつきますよね!
ところで、あなたは汗のついたスーツをクリーニングに出しても、ワキガの臭いが取れずに困った経験はありませんか?
私も社会人になってクリーニングのお世話になり始めた頃、同じ苦労がありました。
店でスーツを受け取った次の日の朝にクリーニングのビニール袋を開けたところ、なんと、臭いがかすかに残っていました!
その朝は時間が無かったので、泣く泣くそのスーツを着て出勤することに…。
この臭いのせいか、会社では若い女性社員から突き刺さるような視線を浴びたこの時の記憶は、私の中でのまさに「黒歴史」です。
でも、この時なぜクリーニングで汗の臭いが取れなかったのでしょうか?
スーツのワキガの臭いがクリーニングで取れない原因は?
臭いがクリーニングで取れない原因は、スーツについたワキガの臭いや黄ばみが汗の汚れだからです。
一般的に、クリーニング店でスーツは「ドライクリーニング」という方法で洗濯します。
ドライクリーニングで使うのは石油系の有機溶剤。
スーツの素材の多くは水洗いに弱く、水で洗うとスーツが変色したり縮んだりすることがあります。
一方、汗は水で落ちる水溶性の汚れ。
つまり、ワキガの臭いや汚れはドライクリーニングでは落ちにくいのです!
いやー、クリーニング店のテクニックをもってしても臭いが残ってしまうなんて、自分ではどうにでもできないですし、困りますよね…。
では、スーツについたワキガの臭いは本当にクリーニングで取れないのでしょうか?
私はこのまま女性社員の冷たい視線に晒され続ける運命なのでしょうか?
いや、安心してください!
実は解決策があります。
それは、「汗抜き加工」か「ウェットクリーニング」のオプションを頼むことです。
「汗抜き加工」は、ドライクリーニング中に汗を落とす特別な溶剤を使う方法。
一方、「ウェットクリーニング」はドライクリーニングのあとに特殊な水洗いをすることです。
また、汗ジミや黄ばみにはプロの手による「染み抜き」のオプションも活用できます。
どれも有料オプションなので、通常のドライクリーニングより値段が上がってしまいますが、ある程度臭いなどは取れるはず。
私の場合は、「汗抜き加工」を利用してからというもの、自分の臭いがほとんど分からないくらいスーツの汚れが取れました。
正直、今だに「被害妄想」のように周りの視線が気になるのは事実ですが、いくらか気分が楽になったので精神的に助かっています。
オプションを未経験の人は是非とも試してみてくださいね!
できれば、クリーニングに出す時は、勇気を出して自分がワキガであることを伝えたうえで、店員さんに相談するのがベストです。
スーツのワキガの臭いをクリーニング以外で取る方法がある!?
「いくらワキガの臭いや汚れが取れるといっても、毎回クリーニングに出すのは財布が持たないよ!!」
あなたがそう思うのも当たり前ですよね。
そこで、クリーニングを利用せずに普段から実践できる方法を2つ紹介します。
「ウォッシャブルスーツ」を買う
私のオススメは、洗濯ができる「ウォッシャブルスーツ」を買うことです。
ウォッシャブルスーツは、水洗い可能な素材でできていますし、一般的なスーツに比べて何回洗濯しても大丈夫なように頑丈にできています。
値段が2~3万円のスーツもあり、クリーニングの料金を考えるとコスパ抜群!
ウォッシャブルスーツを買う時に一つだけ注意してほしいのが、服についている「洗濯表示」です。
洗濯桶のイラストに×がついている表示は、自宅で洗濯できません。
もし無理に洗濯すると、変色や縮みを引き起こす恐れがあります。
値段が張るだけにせっかく買ったスーツが傷んでしまうと、ショックですよね。
悲しい思いをしないためにも、スーツを買う時はちゃんと店員さんに確認しましょう。
スチームアイロンをスーツの腋の部分にあてる
いくらウォッシャブルスーツでも、毎日洗濯するのは服へのダメージが大きいんじゃないの?
そう思った、あなた。もちろんその通りです。
毎日の洗濯を避けるためには、日ごろの手入れが大事!
汗の汚れは「蒸気の熱で溶かして蒸発させる」のがポイントです。
簡単なのは、スチームアイロンを腋の部分にあてたあとに、ドライヤーで乾かすこと。
蒸気の温度が高すぎるとスーツが傷む恐れがあるので、服のタグを見てどのくらいの温度まで対応可能かチェックしましょう!
スチームアイロンがない場合は、お湯か水に浸したタオルを固く絞り、そのタオルで腋の下の部分をポンポンと軽く叩いてください。
そのあと、ドライヤーでスーツを乾燥させれば完了です。
まとめ
今回はワキガの臭いがついたスーツをクリーニングに出す時の注意点や、クリーニング以外でワキガ臭いや汚れを落とす方法をお伝えしてきました。
記事の内容をまとめるとこんな感じです。
- スーツについたワキガの臭いや黄ばみは、クリーニングである程度落とせます
- クリーニングに出すは、汗抜き加工やウェットクリーニングのオプションを利用しましょう
- クリーニングを頻繁に利用できない人は、自宅で洗濯できるウォッシャブルスーツがオススメ
- 普段からスチームアイロンなどで手入れをして、スーツについた汗の汚れを落としましょう
やはり財布にやさしいのは、ウォッシャブルスーツを買って自宅で洗濯する方法です。
しかし、確実にワキガの臭いや黄ばみを取るためにはクリーニング店に出したほうがいいでしょう。
私は普段は自宅でスーツを洗濯し、大事な商談の前にはクリーニングに出しています。
ワキガに悩む人は、臭いに関して安心しても安心しきれない、というのが正直な気持ちではないでしょうか?
制汗クリームを塗ったり汗を拭いたりという対策は日ごろからやっていると思いますが、その上スーツの臭いが取れていれば、もっと気持ちが楽になれますよね。
この記事の内容を活かして、あなたがより安定した気持ちで仕事をし、素敵なビジネスライフを送れるようになることを祈っています。