雨に濡れたスーツが乾いたら、スーツの生地がデコボコして型崩れが起きてしまっていたなんてことはありませんか?
実はそれは、「パッカリング」という現象なのです。
フォーマルな場で着ることが多いスーツの生地がデコボコしてしまっていたらとてもかっこ悪いですよね。
以前私がパッカリングを起こしてしまったとき、スーツは決して安いものではないので、もう着られなくなってしまってがっかりした経験があります。
しかし程度によっては直せる可能性があるため、まだあきらめる必要はありません。
この記事ではパッカリングが起きてしまう原因と、その直し方について解説していきます。
パッカリングは何で起こるの?

まずは、パッカリングが起きるメカニズムについて説明します。
その原因は湿気です。
雨の日にスーツが濡れると、繊維が水分を吸って膨張しますが、乾燥する際に乾燥の早いところと遅いところの差ができてしまいます。
その乾燥の差によって表面にデコボコができ波打つ現象、つまりパッカリングが起こってしまうのです。
パッカリングが起こると、びしっと決まるはずのスーツがよれよれに見えてしまい、とたんにかっこ悪くなってしまいます。
パッカリングを直す方法とは?

それでは実際にパッカリングが起きてしまった場合、どのようにして直せばよいのでしょうか。
アイロンがけをする
まずは、8割ほど乾燥した状態で、スチームアイロンを生地から1㎝程度離してアイロンをかけてみましょう。
少しだけ濡れた状態にするのは、湿気がある方が早くしわが取れるからです。
あまり状態がひどくないときは、これで直る場合があります。
それでも治らない場合は、あて布を用いてしっかりアイロンをかけましょう。
手順は以下の通りです。
- スチームアイロンとあて布を用意する
- パッカリングが起こってしまった生地にあて布を当てる
- スーツの縫い目に沿ってアイロンを当てる
この場合も8割ほど乾いた状態で行うのが良いでしょう。
スチームアイロンがない場合や、完全に乾いてしまっている場合は、霧吹きなどで水分をあたえてあげると効果的です。
また、生地によって設定温度を変えることも大切で、リネンやシルクなどを織り交ぜた素材は低温(120〜140℃)にすると生地を傷めません。
ちなみに、アイロンを当てた生地は毛羽が寝てしまいテカリの原因となるため、生地の毛羽を起こすようにブラッシングしてあげるとよいでしょう。
クリーニングに出す
アイロンをかけても治らないほどひどいパッカリングが起きてしまった場合は、自宅で対応することが難しいので専門家に相談してみましょう。
しかし、あまりにもひどいと、クリーニングでも治らないことがあります。
パッカリングの原因は湿気なので、雨に濡れてしまった場合すぐに対処しパッカリングを起こさないようにすることが非常に重要になります。
パッカリングは事前に防ごう!

雨に濡れてしまったときの、パッカリングを防ぐ方法について説明します。
私も以前パッカリングを起こしてしまったことがありますが、お手入れ方法を知ったあとは、雨に濡れてもパッカリングを起こすことがなくなりました。
①乾いたタオルで水分を吸い取る
このとき、スーツを擦らないように注意しましょう。
摩擦で生地を傷める可能性があります。
ぽんぽんと叩き、タオルに吸水させるようにしましょう。
②陰干しで乾燥させる
型崩れを防ぐために、柄の太いハンガーにかけて風通しの良い直射日光の当たらない場所で乾燥させます。
このときハンガーの肩の部分にタオルを一枚挟むと、スーツの内側にこもった湿気も取れ、早く乾かすことができます。
そしてジャケットとパンツは別々のハンガーに干しましょう。
③ブラッシング
乾いたらブラッシングを行いましょう。スーツの毛並みをそろえてくれ、型崩れや毛玉の予防をしてくれます。
ここまでが、雨に濡れたときの対処方法です。
通常のスーツのお手入れと変わったことはなく、簡単に実施できますね!
ついつい後回しにしてしまいがちなスーツのお手入れですが、(私だけかもしれませんが…)ちょっとした手間で致命的な生地へのダメージを防ぐことができます。
しかし、あまりにもびしょ濡れになってしまった場合は、前述した内容でもパッカリングを防げない場合があります。
パッカリングを起こしてしまう前にできるだけ早く、クリーニングに出すようにしましょう。
まとめ
この記事では、パッカリングの対処方法について説明しました。
- パッカリングは雨に濡れた後のお手入れ不足で起きてしまう
- アイロンをかけることでパッカリングは改善する可能性がある
- 酷い時にはクリーニングに出すとよいが、それでも改善しない可能性がある
- 雨に濡れた後は、水分をふき取ってしっかりと乾かす必要がある
- びしょぬれになった場合はパッカリングが起こる前にクリーニングに出すとよい
大事なスーツを少しでも長く使用するために、雨に濡れた後はしっかりとお手入れをしてパッカリングを防いでいきましょう!
少しでもパッカリングで悩んでいる方の、手助けになれば嬉しいです。

